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多重債務の現実

一般的に、サラ金やクレジットの利用により発生した債務が本人の返済能力を超え、さらには債務返済のために新たな借金をするなど、債務が雪だるま式に増えてしまうことを「多重債務」といいます。

その原因としては遊興費のための借金、クレジットカードの利用による自己返済能力を超えた商品購入などがある一方で、不況や企業倒産・リストラなどの収入減による生活苦からサラ金を利用しているうちに支払困難になったというようなケースもあり深刻です。

多重債務問題は、法律家に相談することで取り立てがすぐ止められ、債務整理することで借金返済のための正しい解決方法を手に入れることが出来ます。 当然それらには費用がかかりますが、費用自体も高額なケースはほとんどなく今の経済状況で十分に支払える金額範囲内で借金返済や借金の減額が可能です。
テレビでも話題の「過払い金請求」という方法もあり、これは過去に消費者金融で借入れをした経験がある方であれば「払いすぎた利息」を取り戻せるというものです。

過払い金請求の仕組みと方法

「過払い金」とは,本来支払う必要がないにもかかわらず,利息が高すぎるために貸金業者に支払い過ぎてしまったお金のことです。  だいたい借入期間が5年から7年間以上で借入金利が20%を超える方は要チェックです。  

もしこれらの条件に合いそうであれば,過払返還交渉を行ってみると良いでしょう。  過払返還交渉の手続きにより、払い過ぎたお金が返ってくることが期待できます。

交渉の仕方  
①取引履歴を取り寄せる。
   ②利息制限法に基づいて、適法な利息による借入額を算出。
   ③払い過ぎているお金があれば,それを業者に対して返すよう要求。
   ④要求に応じなければ,裁判を起こす。

過払い金で注意したいのは「請求するには時効がある」という点です。

最後の取引から10年間権利の行使を行わなかった場合(過払い金請求の手続き)には(消費者金融やカード会社に自分の払い過 ぎたお金がこれだけあるから返して欲しい」というような権利を主張しなかった場合)は、民法の第167条「債権等の消滅時効」にあたり過払返還交渉ができないことになります。

2015年時点で、そろそろ時効に近づいていますので、過去にキャッシング会社やカード会社からお金を借りたことがある人は、過払い金の有無を弁護士や司法書士に相談することをお忘れなく!過払い金には時効がある。この点は十分注意が必要です。